○東京都公文規程施行細目の制定について
平成二二年一二月二八日
二二総総文第一二〇四号
各局長
青少年・治安対策本部長
病院経営本部長
中央卸売市場長
労働委員会事務局長
収用委員会事務局長
平成二十二年十二月二十八日付けで東京都公文規程(昭和四十二年東京都訓令甲第十号)が一部改正され、同日に施行されることとなった。このことに伴い、その適切な運用を確保するため、東京都公文規程施行細目を別紙のとおり定めたので通知する。
公文書については、東京都公文規程及び東京都公文規程施行細目の定めるところに従い、適切に作成願いたい。
なお、東京都公文規程施行細目の制定について(昭和四十二年四月一日四二総総文発第一一二号総務局長通知)は、廃止する。

別紙

    東京都公文規程施行細目

 第一 総則的事項(第一条関係)

  一 東京都公文規程の適用対象

    東京都公文規程(以下「公文規程」という。)の適用対象となるのは、東京都組織規程(昭和二十七年東京都規則第百六十四号)第八条第一項に規定する本庁の局並びに都民安全推進本部、戦略政策情報推進本部、住宅政策本部、病院経営本部、中央卸売市場、労働委員会事務局及び収用委員会事務局において用いられる公文全てである。

 

(注一) 公文は、全て日本語を用いて作成されるべきものである。公文規程は、この前提に立って制定されている。

(注二) 公文は、公文書の作成に用いる文の意義であり、公文書作成に用いる用紙、表記手段等に関する事項を含んでいない。

(注三) 公文中に引用する文には、引用という事柄の性質上公文規程に定める漢字、送り仮名、仮名遣いについての制限規定は適用がない。

  二 公文書作成に用いる用紙、公文の表記手段等

    公文規程は、その性質上公文に関する事項以外の事項については規定しなかったが、公文書(帳票類を除く。)作成に用いる用紙、表記手段等については、次に定めるところによる。

    イメージ 用紙

     原則としてA四判の大きさの紙を縦長に用いる。

    イメージ 表記手段

     原則として、黒色、赤色若しくは青色のインクを用いてのペン若しくはボールペンによる手書き、パーソナルコンピュータによる印字、印刷又は複写とする。

 

(注一) 摩擦に伴う温度変化等により消色するインクを用いたペン又はボールペンは、公文書の作成には用いない。

(注二) 次の表記手段は、長期間利用保存される公文書の作成には用いない。

  ア 赤色インクのボールペン

  イ ジアゾ式複写機による複写

    イメージ 文書のとじ方

     文書は、左とじとする。ただし、縦書文書のみをとじるときは右とじとする。

 

(注) 縦書文書と横書文書を一つにとじる場合の縦書文書は、左側に余白のあるものにあっては左側をとじ、左側に余白のないものにあっては裏返してとじることとなる。

  三 公文書に関する他の規程

    公文書に関する規程の主たるものとしては、公文規程以外に次のものがある。公文書作成については、公文規程のほかこれらの規程に従うこと。

    イメージ 東京都文書管理規則(平成十一年東京都規則第二百三十七号)

     次の事項等を定めている。

    ア 文書記号及び文書番号(第十二条)

    イ 起案の方法(第二十条)

    ウ 発信者名(第二十二条)

    エ 事務担当者の表示(第二十三条)

    オ 公印及び電子署名(第三十五条)

    イメージ 東京都工事施行規程(昭和四十六年東京都訓令甲第十五号)

     次の事項等を定めている。

    ア 工事設計及び起工に係る書類の構成(第八条及び第十一条)

    イ 起工に係る起案文書の様式(第三十七条)

    イメージ 東京都の簿冊その他の公文書に使用すべきアラビヤ数字字体(昭和二十六年東京都訓令甲第三号)

     公文の用字としてのアラビア数字の字体を定めている。

    イメージ 東京都公印規程(昭和二十八年東京都規則第百五十八号)

     公印印影の刷り込みについて定めている。(第十一条の三)

    イメージ 東京都会計事務規則(昭和三十九年東京都規則第八十八号)

     次の事項等を定めている。

    ア 支出命令書等の首標金額の表示に用いる数字等(第十四条)

    イ 支出命令書等の金額、数量等の訂正方法(第十六条)

     (平二六 二五総総文一五七二・平三一 三〇総総文一八六七・一部改正)

 第二 公文の種類(第二条関係)

   公文書は、その性質、使用目的等に応じ、公文規程第二条各号に掲げられた種類の公文のいずれかを用いて作成すること。

 

(注) 公文の種類の分類基準としては、その公文を用いて作成される公文書の性質による場合等が考えられるが、公文規程においては現在頻繁に用いられている公文の形式を分類基準として公文の種類を定めている。

   なお、公文の種類としては、辞令文、起案文等を独立の公文の種類として取り扱うことも考えられるが、これらについては特に形式を定める実益に乏しいこと、特定の形式を定め得ないこと等により、公文規程においては、一括して「不定形文」として分類している。

 第三 公文の文体、用語等(第三条関係)

  一 公文の作成の基本方針

    イメージ 正確であること。

    イメージ 平易であること。

    イメージ 簡潔であること。

  二 公文の文体、表現等

    イメージ 文体

     公文の文体は、原則として、例規文、議案文、公布文、告示文、訓令文、指令文、通知文(うち通達等)、契約文等の類は「である」体を用い、通知文(通達等を除く。)、表彰文、証明文等の類は「ます」体を用いる。

    イメージ 構成及び表現

    ア 文語調の表現や堅苦しい表現はなるべくやめ、わかりやすい表現をする。

    イ 文章はなるべく区切って短くし、接続詞や接続助詞などを用いて文章を長くすることを避ける。

    ウ 文の飾り、曖昧な言葉、回りくどい表現は、なるべくやめて、簡潔で論理的な文章とする。

      敬語についても、なるべく簡潔な表現とする。

    エ 内容に応じ、なるべく箇条書きの方法を取り入れ、一読して理解しやすい文章とする。

    イメージ 文法

     公文の文法は、義務教育課程において用いられる共通語(いわゆる標準語)についての文法に従う。

  三 用語

    イメージ 用語についての基本的留意事項

    ア 特殊な言葉を用いたり、堅苦しい言葉を用いたりすることをやめて、日常一般に使われている易しい言葉を用いる。

 

(例)

 救援する→救う 懇請する→お願いする 一環として→一つとして 即応した→かなった

    イ 使い方の古い言葉を使わず、日常使い慣れている言葉を用いる。

 

(例)

 彩紋→模様・色模様

    ウ 言いにくい言葉を使わず、口調の良い言葉を用いる。

 

(例)

 遵守する→守る

 しゅんじゅんする→ためらう

    エ 音読する言葉はなるべく避け、耳で聞いて意味のすぐわかる言葉を用いる。

 

(例)

  ×   ××

 橋梁→橋 塵埃→ほこり 眼蓋→まぶた 充 イメージする→埋める・詰める 陳述する→述べる

(注) ×印は、常用漢字表(平成二十二年内閣告示第二号)にない漢字であることを示す(カにおいて同じ。)。

    オ 音読する言葉で意味の二様にとれるものは、なるべく避ける。

 

(例)

 協調する(強調する)→歩調を合わせる

    カ 「常用漢字表」にない漢字を用いて初めて意味の分かる言葉を仮名で置き替えることはなるべく避け、別の同意義の言葉を用いる。

 

(例)

  ×

 欺 イメージ→だます(「ぎもう」と書かない。)

    キ 公文全体を通じて統一のある表現とする。

    イメージ 特定の用語使用についての留意事項

    ア 本来は文語体の用語であるが公文に使用して支障のない用語

      イメージ 「あり」「なし」「同じ」

       簡単な注記や表の中などでは用いてよい。

 

(例)

 所有の有無     あり

 障害発生の見込み  なし

 右に同じ

      イメージ 「たる」

       「たる」の形のみを用い、「たり」「たれ」等の形は用いない。

 

(例)

 東京都の代表者たる知事

 調査権の発動たる説明要求

      イメージ 「べき」

       「べき」の形のみを用い、「べし」「べく」等の形は用いない。

 

(例)

 提出すべき報告書

 生きるべき道

 論ずべき問題

    イ 使用方法の紛らわしい助詞

      イメージ 「と」

       並列を表す意味に用いるときは、なるべく最終の語句の後にも付ける。

 

(例)

 東京と大阪との間

 赤と青と黒とを用いる

      イメージ 「から」

       時、所等について起点を示すときは、「から」を用い、比較を示すときだけ「より」を用いる。

 

(例)

 三時から始める

 東京駅から電車に乗る

 局長から説明があった

      イメージ 「の」

       主語を示す場合に用いてよい。

 

(例)

 条例の定めるところによる

 用法の一定しない場合

      イメージ 「ば」

       「ならば」の「ば」は略さないで用いる。

 

(例)

 文書が到達したならば、直ちに回覧する

      イメージ 「な」

       「な」の形のみを用い、「なる」の形は用いない。ただし、「いかなる」は用いてよい。

 

(例)

 必要な書類

 平等な扱い

    ウ 使用方法の紛らわしい助動詞

      イメージ 「う」「よう」

       「う」「よう」は意思を表す場合にのみ用いる。ただし、「であろう(でありましょう、でしょう)」と用いる場合は推量を表す意味で用いてよい。

 

(例)

 回答しよう

 回答するであろう(推量)

      イメージ 「ます」の形のみを用い、「まする」「ますれば」「ませ」の形は用いない。

 

(例)

 ありますが

 ありますけれど

      イメージ 「ぬ」

       「ん」「ず」の形のみを用い、「ぬ」「ね」の形は用いない。

 

(例)

 知りません

 知らずに犯した罪

      イメージ 「まい」

       用いない。

      イメージ 「だ」

       「だ」「だろう」「だった」の形は用いないで「である」「であろう」「であった」を用いる。

    イメージ 用語についての留意事項

     「法令における漢字使用等について」(平成二十二年十一月三十日内閣法制局総総第二百八号)の定めるところに従い、分かり易い用語を使用するように留意する。

  四 用字

    イメージ 漢字

     第四の一、二及び三の項による。

    イメージ 仮名

    ア 外来語又は外国(漢字が国語の表記に用いられる国を除く。)の地名及び人名は、片仮名で書く。この場合、その書き表し方は、外来語の表記(平成三年内閣告示第二号)の定めるところによるものとする。

    イ アの規定にかかわらず、「かるた」「たばこ」等のような外来語の意識の薄くなっているものは、平仮名で書いてもよい。

    ウ 庁内外に文書を発信する場合においては、東京都公文規程及びこの施行細目を補完するものとして、東京都外来語言い換え基準(平成十七年四月十八日一七総総文第九七号)を用いるものとする。

    イメージ 数字

    ア 縦書きの場合には一、二、三、十、百(特に必要がある場合には壱、弐、参、拾)等の漢字を用いる。ただし、条文形式をとる公文中で条文の項を表す場合等は、アラビア数字を用いる。

    イ 横書きの場合には、アラビア数字を用いる。ただし、次の場合には、漢数字を用いる。

      イメージ 固有名詞を表す場合

 

(例)

 丸の内三丁目 五島列島

      イメージ 概数を表す場合

 

(例)

 数十日 四五日

      イメージ 数量的意味の薄い語を表す場合

 

(例)

 一般 一部分 四分五裂

      イメージ 桁の大きい数を表す場合

 

(例)

 一、九〇〇億 一二〇万

      イメージ 慣習的な言葉を表す場合

 

(例)

 一休み 二言目 四つ 五つ

    イメージ 外国文字

     公文には、原則として外国文字を用いない。ただし、次のような場合には、例外的に外国文字を用いる。

    ア 外国人をも対象とする申請書等の様式を定める場合で、その様式等に用いられた日本語の補足説明の用語として外国語を用いるとき。

    イ 工事関係の起案文、設計図表等で計量の単位を簡略に表す必要がある場合に、その計量の単位の記号として計量単位規則(平成四年通商産業省令第八十号)の定める計量単位についての略語を用いるとき。

    ウ 工事関係の設計図面等の説明文中に通常工事関係者間で用いられている外国文字で表す記号を用いるとき。

    エ 文の項目を細別する場合で特に必要があるとき(六の イメージのイ参照)。

  五 符号

    イメージ 通常用いる符号

     公文に通常用いる符号は、次のとおりとする。

    ア 「、」(点)

      文の読点として用いる。

      なお「、」は、縦書文で億、万、千、百等の数詞を用いずに数を表す場合の数の桁を示す符号としても用いる。

    イ 「。」(丸)

      文の句点として用いる。

    ウ 「・」(中点)

      事物の名称等を列挙する場合であって「、」又は「,」(横書文の読点として用いたときに限る。)を用いることが適当でないときは、それぞれの名称の間に用いる。

      なお、「・」は、縦書文で億、万、千、百等の数詞を用いずに数を表す場合の単位を示す符号(小数点)として用いる。

    エ 「,」(コンマ)

      アラビア数字の桁を示す場合に用いる。

      なお、横書文の読点として用いてもよい。

    オ 「「 」」(かぎ括弧)

      特に示す必要がある事物の名又は語句を明示する場合に用いる。

    カ 「( )」(丸括弧)

      注記をする場合に用いる。

    キ 「 イメージ」(ピリオド)

      アラビア数字の単位を示す場合に用いる。

      (注) 主として、横書形式の符号を掲げた( イメージにおいて同じ。)。

    イメージ 通常用いない符号

     次に例示するような符号は、これらを用いることにより、より良く公文の内容が理解できると認められる場合等特に必要がある場合に限って用いる。

    ア 「『 』」(二重かぎ括弧)

    イ 「〔 〕」(角型括弧)

    ウ 「{ }」(くくり型括弧)

    エ 「―」(ダッシュ)

    オ 「〜」(波型)

    カ 「−」(ハイフン)

    キ 「→」(矢印)

    ク 「{」「〔」(くくり)

    ケ 「々」「〃」(繰り返し符号)

  六 文の項目を細別する場合の順序

    イメージ 細別順序の原則

    ア 横書きの場合は、次の順序による。

      第1    1   (1)  ア   (ア)

      第2    2   (2)  イ   (イ)

    イ 縦書きの場合は、次の順序による。

      第一   一    イメージ   ア    イメージ

      第二   二    イメージ   イ    イメージ

    イメージ 細別順序の例外

    ア 条文形式を用いる公文の場合は、公文規程別記一に定める例による。

    イ 細別が多段階にわたる場合は、 イメージのア及びイを交互に混用するほか、アルファベット、ローマ数字を用いてもよい。

    ウ 細別が少段階である場合には、必ずしも「第一」又は

「第1」

から始める必要

     はない。

 第四 使用漢字の範囲等(第四条関係)

  一 常用漢字表使用上の注意事項

    イメージ 「常用漢字表」にある漢字で書き表せない言葉は、仮名書きにするか、又は別の言葉に換える。この書換え又は言換えの標準は、次のとおりとする。

    ア 仮名書きにする。

 

(例)

 ×

 溜める→ためる

  ×

 漏洩 →漏えい

 ×

 佃煮 →つくだ煮

 ×

 艀  →はしけ

(注) ×印は、常用漢字表にない漢字であることを示す( イメージ、イ、ウ及びエにおいて同じ。)。

      イメージ 仮名書きにする場合の基準一

       漢語でも、漢字を外しても意味の通る使い慣れたものは、そのまま仮名書きにする。

 

(例)

 あっせん れんが わいせつ

      イメージ 仮名書きにする場合の基準二

       他によい言換えがなく、又は言換えをしては不都合なものは、「常用漢字表」にない漢字だけを仮名書きにする。

 

(例)

  ×

 口腔 →口こう

 ×

 澱粉 →でん粉

    イ 「常用漢字表」中の音が同じで、意味の似た漢字で書き換える。

 

(例)

 ×

 繋留 →係留

  ×

 車輛 →車両

 ×

 煽動 →扇動

 ×

 碇泊 →停泊

  ×

 編輯 →編集

 ×

 抛棄 →放棄

 ×

 傭人 →用人

 ×

 聯合 →連合

    ウ 同じ意味の漢語を言い換える。

      イメージ 意味の似ている、用い慣れた言葉を使う。

 

(例)

  ×

 印顆 →印形

  ×

 改悛 →改心

      イメージ 新しい言葉を工夫して使う。

 

(例)

 ×

 竣功 →完成

 ×

  イメージ水 →出水

 ×

 剪除 →切除

    エ 漢字を易しい言葉で言い換える。

 

(例)

  ×

 驚愕する →驚く

 ×

 庇護する →かばう

    イメージ 「常用漢字表」にない漢字を用いた専門用語等であって、他に言い換える言葉がなく、しかも仮名で書くと理解することができないと認められるものについては、「常用漢字表」にない漢字をそのまま用いる。この場合、漢字には振り仮名をつける。

 

(例)

 按分

 砒素

  二 常用漢字表の音訓の使用上の注意事項

    イメージ 「常用漢字表」の音訓の使用については、次の事柄に留意すること。

    ア 次のような代名詞は、漢字で書く。

 

(例)

 俺  彼  誰  何  僕  私  我々

    イ 次のような副詞及び連体詞は、漢字で書く。

 

 余り

 至って

 大いに

 恐らく

 概して

 必ず

 必ずしも

 辛うじて

 極めて

 殊に

 更に

 実に

 少なくとも

 少し

 既に

 全て

 切に

 大して

 絶えず

 互いに

 直ちに

 例えば

 次いで

 努めて

 常に

 特に

 突然

 初めて

 果たして

 甚だ

 再び

 全く

 無論

 最も

 専ら

  イメージ

 割に

 明くる

 大きな

 来る

 去る

 小さな

 我が(国)

 

      ただし、次のような副詞は、仮名で書く。

 

(例)

 かなり ふと やはり よほど

    ウ 次の接頭語は、その接頭語が付く語を漢字で書く場合は、原則として、漢字で書き、その接頭語が付く語を仮名で書く場合は、仮名で書く。




 

(例)

 御案内  御挨拶  ごもっとも

    エ 次のような接尾語は、仮名で書く。

 

(例)

 げ (惜しげもなく)

 ども(私ども)

 ぶる(偉ぶる)

 み (弱み)

 め (少なめ)

    オ 次のような接続詞は、仮名で書く。

 

 おって

かつ

したがって

ただし

 ついては

ところが

ところで

また

 ゆえに

 

 

 

      ただし、次の四語は、原則として、漢字で書く。

       及び 並びに 又は 若しくは

    カ 助動詞及び助詞は、仮名で書く。

 

(例)

 ない(現地には、行か ない 。) ようだ(それ以外に方法がない ようだ 。)

 ぐらい(二十歳 ぐらい の人) だけ(調査した だけ である。)

 ほど(三日 ほど 経過した。)

    キ 次のような語句を、( )の中に示した例のように用いるときは、仮名で書く。

 

(例)

 ある(その点に問題が ある 。)

 いる(ここに関係者が いる 。)

 こと(許可しない こと がある。)

 できる(誰でも利用が できる 。)

 とおり(次の とおり である。)

 とき(事故の とき は、連絡する。)

 ところ(現在の ところ 差し支えない。)

 とも(説明すると とも に意見を聞く。)

 ない(欠点が ない 。)

 なる(合計すると一万円に なる 。)

 ほか(特別の場合を除く ほか …)

 もの(正しい もの と認める。)

 ゆえ(一部の反対の ゆえ にはかどらない。)

 わけ(賛成する わけ にはいかない。)

 ……かもしれない(間違い かもしれない 。)

 ……てあげる(図書を貸し てあげる 。)

 ……ていく(負担が増え ていく 。)

 ……ていただく(報告し ていただく 。)

 ……ておく(通知し ておく 。)

 ……てください(問題点を話し てください 。)

 ……てくる(寒くなっ てくる 。)

 ……てしまう(書い てしまう 。)

 ……てみる(見 てみる 。)

 ……てよい(連絡し てよい 。)

 ……にすぎない(調査だけ にすぎない 。)

 ……について(これ について 考慮する。)

    イメージ 「常用漢字表」の範囲内の音訓によっては、漢字で書き表せない言葉は、一の イメージに定める標準に準じて書換え又は言換えをする。

 

(例)

 称える →たたえる

 質す →質問する

  三 「常用漢字表」の字体の使用上の注意事項

    「常用漢字表」の字体の使用については、「常用漢字表」に定める「字体についての解説」に従うこと。

  四 送り仮名の付け方使用上の注意事項

    イメージ 単独の語

    ア 活用のある語は、「送り仮名の付け方」(昭和四十八年内閣告示第二号)の本文の通則1の「本則」・「例外」及び通則2の「本則」の送り仮名の付け方による。

    イ 活用のない語は、「送り仮名の付け方」の本文の通則3から通則5までの「本則」・「例外」の送り仮名の付け方による。

    ウ 表に記入したり、記号的に用いたりする場合には、次の例に示すように、( )の中の送り仮名を省く。

 

(例)

 晴(れ) 曇(り) 問(い) 答(え)

 終(わり)  生(まれ)

    イメージ 複合の語

    ア イに該当する語を除き、「送り仮名の付け方」の本文の通則6の「本則」の送り仮名の付け方による。ただし、活用のない語で、読み間違えるおそれのない語については、「送り仮名の付け方」の本文の通則6の「許容」の送り仮名の付け方により、次の例に示すように送り仮名を省く。

 

(例)

 明渡し

預り金

編上げ

言渡し

 入替え

植付け

受入れ

受持ち

 受渡し

打合せ

打合せ会

打切り

 内払

移替え

埋立て

売上げ

 売惜しみ

売出し

売場

売払い

 売渡し

売行き

縁組

追越し

 置場

贈物

帯留

折詰

 買上げ

買入れ

買受け

概算払

 買占め

買取り

買物

書換え

 格付

掛金

貸切り

貸金

 貸越し

貸倒れ

貸出し

貸付け

 借入れ

借受け

借換え

切上げ

 切替え

切下げ

切捨て

切土

 組合せ

組入れ

組替え

組立て

 繰上げ

繰入れ

繰替え

繰越し

 繰延べ

差押え

差止め

差引き

 下請

締切り

仕分

捨場

 座込み

備付け

染物

田植

 立会い

立入り

立替え

立札

 月掛

付添い

月払

積卸し

 積込み

積出し

積立て

積付け

 手続

問合せ

届出

取扱い

 取卸し

取替え

取決め

取消し

 取下げ

取締り

取調べ

取立て

 取次ぎ

取付け

投売り

抜取り

 飲物

乗換え

乗組み

話合い

 払込み

払下げ

払出し

払渡し

 貼付け

引上げ

引締め

引継ぎ

 引渡し

日雇

歩留り

船着場

 賦払

振出し

前払

見合せ

 見積り

見習

未払

申合せ

 申合せ事項

申入れ

申込み

申立て

 申出

持込み

持分

元請

 催物

盛土

焼付け

雇入れ

 雇主

譲受け

譲渡し

呼出し

 読替え

割当て

割増し

 

    イ 活用のない語で慣用が固定していると認められる次の例に示すような語については、「送り仮名の付け方」の本文の通則7により、送り仮名を付けない。

 

(例)

 合図

合間

植木

浮世絵

 受入額

受入先

受入年月日

請負

 受付

受取

埋立区域

埋立事業

 埋立地

売上(高)

売出発行

売手

 売主

売値

売渡価格

売渡先

 絵巻物

置物

奥書

押売

 (博多)織

折返線

織物

卸売

 買上品

買受人

外貨建債権

買手

 買主

買値

書付

書留

 貸方

貸室

貸倒引当金

貸出票

 貸付(金)

貸主

貸間

貸家

 箇条書

肩書

借入(金)

借方

 借主

缶詰

気付

切手

 切符

切替組合員

切替日

くじ引

 組合

倉敷料

繰上償還

繰入限度額

 繰入率

繰替金

繰越(金)

繰延資産

 消印

月賦払

検査済証

小売

 小売(商)

木立

小包

子守

 献立

先取特権

作付面積

座敷

 差出人

差引簿

試合

仕上機械

 仕入価格

仕掛花火

仕掛品

敷網

 敷石

敷金

敷地

敷物

 支出済額

下請工事

仕出屋

仕立屋

 質入証券

支払

字引

事務取扱

 事務引継

締切日

条件付採用

所得割

 新株買付契約書

関取

備付品

(型絵)染

 ただし書

立会演説

立入検査

立場

 立替金

建物

徴収済額

月掛貯金

 付添人

積立(金)

積荷

詰所

 手当

出入口

出来高払

手引書

 手回品

手持品

頭取

取扱(所)

 取扱(注意)

取入口

取替品

取組

 (麻薬)取締法

取締役

取立金

取次(店)

 取付工事

取引

取引(所)

仲買

 仲立業

投売品

並木

荷扱場

 荷受人

荷造費

(春慶)塗

納付済期間

 乗合旅客

乗換(駅)

乗組(員)

場合

 羽織

発行済株式

葉巻

払込期日

 払込金

払込済出資額

払下品

払出金

 番組

番付

控室

引当金

 引受(時刻)

引受(人)

引換(券)

(代金)引換

 引継事業

引継調書

引取税

船積貨物

 引込線

瓶詰

歩合

日付

 踏切

振替

振込金

振出(人)

 不渡手形

分割払

(鎌倉)彫

堀抜井戸

 前受金

前貸金

巻紙

巻尺

 待合(室)

見返物資

見込額

水引

 見積(書)

見取図

見習工

未払勘定

 見舞金

名義書換

申込(書)

持込禁止

 (支払)元受高

元売業者

物置

物語

 物干場

(備前)焼

役割

屋敷

 雇入契約

雇止手当

夕立

譲受人

 呼出符号

読替規定

陸揚地

利付債券

 両替

割合

割当額

割引

 割増金

 

 

 

    イメージ 付表の語

     「送り仮名の付け方」の本文の付表の語(1のなお書きを除く。)の送り仮名の付け方による。

 第五 公文の形式(第五条関係)

  一 縦書き及び横書きの区分

    イメージ 不定形文以外の公文

     公文規程の別記一から別記十までに定めるところに従い、縦書き又は横書きとする。起案(案文を含む。)についても同様とする。

    イメージ 不定形文

     原則として横書きとする。

  二 公文規程で定められた形式により難い公文

    公文規程で定められた形式により難い公文は、通知文、指令文、証明文等で、その形が法令等により定められているものとする。

  三 公文規程で定められた形式以外の形式を定める場合及び公文規程に形式の定めのない公文について新たに形式を定める場合の手続

    その公文に係る事務執行を主管する課の課長が局の庶務主管課長を経由して文書課長と協議して定める。

  四 教示文及び事務担当者氏名の表記位置

    イメージ 行政不服審査法(昭和三十七年法律第百六十号)第五十七条の規定に基づく審査庁の教示及び行政事件訴訟法(昭和三十七年法律第百三十九号)第四十六条の規定に基づく取消訴訟等の提起に関する事項の教示に関する文を記載する場合は、主たる公文の末尾に主たる公文から少し離して、主たる公文の形式に準じて書く(場合によって、裏面、別紙等に記載してもよい。)。

    イメージ 公文書に事務担当者の氏名等を記載する場合は、主たる公文の末尾に主たる公文から少し離して右側に書く。

     なお、主たる公文の末尾に イメージの記載がある場合は、 イメージにより記載した文の次に記載するものとする。

  五 配字位置等

    イメージ 一般原則

    ア 文の最初の行及び新たに起こした行の初めの一字分は、空白とする。ただし、表彰文及び証明文の一部(卒業証書等)については、空白としない。

    イ 句読点を用いない文については、句読点を使うべき箇所を一字分空白とする。

    ウ 文の項目を細別する記号の次には、読点又はピリオドを打たず、一字文を空白とする。

    エ 「なお」「おって」「また」等を使って完結した前の文に対する独立した形の補足説明等をする文を続けるときは行を変える。

    オ 「ただし」「この」「その」等を使って文を続けるときは、行を変えず、前の文に続ける。

    イメージ その他

     公文規程の別記で、特に配字位置について指定のないものについては、公文書作成に用いる用紙の大きさ及び字の大きさとの均衡を考慮して、出来上がった公文書の体裁が良くなるよう適当な位置に収める。

 

(注) 句点については、一字分のスペースを配するのが原則であるが、完結する文の最終字が行の最後の位置を占めるときの句点は、次の行の最初の位置に配することをせず、当該完結する文の最終字に係る行の末尾に配するようにする。読点の配置についても、句点の場合に準ずる。

(例)

 

 

  否

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  良

 

 

 

 

 

               

 

る。

  良

 

 

 

 

 

 

  六 公文に用いる敬称

    原則として「様」を用いるが、必要に応じて「殿」等を用いることができる。

 第六 公文規程施行に伴う経過措置

    イメージ 用語関係

     既存の条例、規則、訓令等その存在の永続性があるものを改正する場合、新しい方式に従った結果、改正されない部分に用いられている用語と改正された部分に用いられているこれと同一の内容を表す用語とが書き表し方において異なることとなっても差し支えない(例えば、ある規則において「すべて」の用語が二箇所に用いられている場合にその一方の「すべて」を含む部分を改正するときは、必ずこれを「全て」としなければならないが、他方の「すべて」はそのままにしておいて差し支えない。)。

     なお、一部改正に当たり、上述のような書き表し方の差が生ずることを避ける特別の必要がある場合には、新しい方式により統一するものとする。

    イメージ 形式関係

     形式についても イメージに準じて扱うこと。

 第七 その他

   平成二十二年十二月二十八日以後、公文書は、公文規程及びこの施行細目に定めるところにより作成されることとなる。

   なお、次に掲げる公文書の作成に関する通達等については廃止する。

  一 文書の文体等に関する件(昭和二十一年四月二十二日官文発第二百八十号)

  二 官庁用語の平易化について(昭和二十一年六月二十九日文発第四百五十四号)

  三 起案の左横書きについて(昭和二十五年三月二十八日総文発第百七十九号)

  四 起案の左横書きについて(昭和二十六年三月二十四日総文発第百五十四号)

  五 法令用語改正例について(昭和二十九年十一月四日総総文発第百八十八号)